妊娠6週から7週頃になると赤ちゃんの心拍がご確認できます。赤ちゃんの大きさも1㎝を越えてきます。妊娠7週から8週頃に妊娠届をお渡しします。住民票のある市町村の役所や保健センターへ妊娠の届出を行い、母子健康手帳の交付を受けてください。
お住まいの市区町村のHPから、母子手帳の窓口をご確認できます。
母子手帳は、下記にてお受け取りできます。
産科外来
妊婦健診では、お母さんと赤ちゃんの健康状態を定期的にチェックします。産婦人科専門医による妊婦健診では異常の早期発見に努めております。妊娠12週~23週は4週間に1回、妊娠24週~35週は2週間に1回、妊娠36週以降は1週間に1回、分娩予定日を過ぎたら随時行います。
健康状態を把握しながら、毎回の保健指導や体重測定・血圧測定・尿検査以外に、必要時に子宮頸がん検診、血液検査やおりもの(腟分泌物、子宮頸管粘液など)の検査を行います。また、超音波検査は毎回の妊婦健診時に行っております。その際に4D超音波画像も撮影しますので、赤ちゃんのお顔やしぐさなどをご覧になれます。(赤ちゃんの向きによってはうまく見えないこともあります。)また、健診後もお手持ちのスマートフォンで見られるようなシステムとなっております。撮影した超音波画像は、インターネットがあればどこでもご家族の皆さまとご一緒にご覧になれます。36週以降の健診ではノンストレステスト(赤ちゃんの心拍と子宮収縮の頻度を20分から40分かけて確認する検査)を行います。
妊婦健診での保健指導以外に、妊娠中の過ごし方や注意点、お産についてのお話などをマザークラスでご案内しております。前期・後期がありますので、両方ともご参加ください。また、硬膜外麻酔分娩をご希望の方には、硬膜外麻酔分娩教室のご参加が必要となります。
それ以外にも、マタニティヨガや各種教室、助産師外来など、快適なマタニティライフをお過ごしになれるよう、スタッフ一同、みなさまをサポートいたします。
当院では、「出産で入院した時に助産師さんと顔を合わせるのが初めて」といったことがないように、助産師外来での妊婦健診も行っております。助産師外来では助産師が妊婦健診を担当いたします。メリットとして、普段の生活の疑問点など、聞きにくいことも聞きやすい雰囲気のなかで健診をお受けになれます。また、実際に入院した後のサポートをいたします助産師と外来通院している間に信頼関係を築くことは、安心で快適なお産につながります。
お母さん・赤ちゃんの状態や、検査の予定によって助産師外来での妊婦健診が受けられない場合もありますので、詳しくはスタッフにお尋ねください。
生理の予定日から1週間経過しても生理が来ない場合や、妊娠したかも、と思われた時は市販の妊娠検査薬でお調べください。当院でも検査が可能です。
妊娠検査薬にて陽性だった場合は受診していただき、正常妊娠かどうかの確認をします。
正常妊娠の場合、妊娠5週頃に子宮内に胎のう(赤ちゃんの袋)が確認できます。
この頃になると、赤ちゃんの形ができてきて、頭からお尻まで約3cmの大きさに育ちます。妊娠9週から10週頃に1回目の妊婦健診を行い、分娩予定日を決めます。1回目の妊婦健診では、子宮頸がん検診(細胞診)、血液検査があります。
血液検査の内容は、血液型、貧血検査、感染症検査(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV、梅毒)、風疹抗体価、血糖値などを検査します。また、この頃に分娩予約をしていただきます。
下記のトキソプラズマ・サイトメガロウイルス検査をご希望の場合は、別途費用がかかります。
※つわり
早い方ですと妊娠初期に吐き気や嘔吐といった症状がでてきます。妊娠10〜12週頃から、つわりのピークを迎えます。もしつわりの症状が重いと感じる場合や、食事・水分摂取が十分でない場合は早めにご受診ください。
胎児の頭からお尻までの長さを測ると同時に、胎児に大きな異常がないかを確認いたします。
分娩予約について
妊娠20週頃までに分娩予約をお願いしておりますが、分娩予定日が決まり次第のご予約をおすすめしております。分娩予約金は不要です。
当院に通院中の方は、妊婦健診時に分娩予約をお済ませください。
遠方にお住まいで当院での里帰り出産をご予定の方は、妊娠20週までに当院に一度受診していただき分娩予約の確定を行います。ご本人が遠方にお住まいで受診が難しい場合は、ご家族の方がお越しになり予約することも可能です。その際には紹介状は不要ですが、妊娠32~34週の当院への転院の際は紹介状が必要となります。
妊娠24週以降は2週間に1回の健診となります。妊娠20週頃に、早産のリスクが高いかどうかをみるために、子宮頸管長の確認を行います。胎動もよく感じるようになる頃ですが、子宮収縮がおこることも増えてきます。規則的な収縮や性器出血などの異常がある場合はご連絡ください(お電話は24時間つながります)。
妊娠36週以降は1週間に1回の健診となります。妊娠35週時に妊娠後期検査(血液検査、腟分泌物培養(GBS)検査)を行います。妊娠36週以降は毎回胎児心拍数モニタリング検査(NST)を行います。
出生前診断とは、羊水やお母さんの血液を検査して、染色体異常による病気がないかどうかを確認することを言います。
出生前診断は、様々な検査があり、また任意の検査になります(自費の検査となります)。
ご希望の方はお申し出ください。
当院ではNIPT(母体血を用いた出生前遺伝学的検査)は行っておりませんので、ご希望の方には検査可能な医療機関へのご紹介をさせていただきます。
超音波検査でNT(赤ちゃんの首の後ろの厚み)など、染色体異常等のリスクを確認します。
お母さんの採血を行い、4種類の成分(AFP、非抱合型E3、hCG、インヒビンA)を測定し、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、開放性神経管奇形の確率を調べる検査です。確定診断ではありませんが、お母さんの採血のみで検査ができます。
お腹から検査針を穿刺して、羊水中に含まれる赤ちゃんの細胞を採取し、染色体異常がないか調べる検査です。確定診断が可能ですが、流産や破水などの合併症がおこることもあります。
超音波検査により、赤ちゃんや胎盤などに異常がないかを調べる検査です。妊婦健診と同時に行いますが、すべての異常や疾患が分かるわけではありません。
※超音波スクリーニング検査などで異常が認められた場合は、連携医療機関などにご紹介いたします。
助産師が妊婦健診を担当いたします。アットホームな雰囲気の中、様々なご相談ができます。また、助産師外来で顔見知りになった助産師がお産や産後のケアを担当することもあり、安心できる入院生活にもつながります。
妊娠経過に異常がある場合、医師の診察を受けていただくことがあります。費用は医師による妊婦健診と同じです。
通常の妊婦健診に加え、助産師とゆっくりとお話する時間がありますので、気になること、不安なことなどお気軽にご相談ください。
前期の教室では、妊娠中の食事や生活のアドバイス、運動についてなどをご案内いたします。
後期の教室では、陣痛時の受診のタイミングや院内での過ごし方、呼吸法などお産についてのイメージを持っていただけるような教室となります。お産中の方がいらっしゃらなければ、LDRの見学も可能です。
硬膜外麻酔分娩では個人差がありますが、痛みを軽減することで快適なお産にのぞむことができます。一方で、痛みが完全にとれなかったり、合併症が出てきたりすることもありますので、硬膜外麻酔分娩をご希望の方は妊婦健診以外に硬膜外麻酔分娩教室にご参加していただきます。
ご参加していただくことで硬膜外麻酔分娩のご予約が確定いたします。詳しくは外来でお渡ししている書類をご参照ください。
詳しくは、出産ページに記載しております。そちらをご確認ください。
詳しくは、出産ページに記載しております。そちらをご確認ください。